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子どものやる気を引き出す、声かけのコツ

2026.06.09
子どものやる気を引き出す声かけのコツを紹介したイラスト

試合や練習のあと、つい言いがちな一言。じつは子どものやる気を左右します。今日から使える声かけのコツを紹介します。

「結果」より「過程」をほめる

「勝ってえらい」より「最後まで走りきってたね」。結果は運や相手にも左右されますが、努力や工夫は子ども自身のもの。過程をほめると、挑戦する気持ちが育ちます。

つい言いがちなNGと言い換え

ポイント
アドバイスより、まず「見ていたよ」を伝えること。安心感がやる気の土台になります。

うまくいかない日こそ

失敗した日に責められると、挑戦そのものが怖くなります。「悔しいよね」と気持ちに寄り添うだけで十分。子どもは案外、自分で次への答えを見つけていきます。

「見ていたよ」が伝わる具体例

「すごいね」だけより、「さっきのパス、よく周りを見てたね」のように具体的に伝えると、子どもは“ちゃんと見てくれている”と感じます。プレーの一場面を切り取ってあげるだけで、声かけはぐっと届きやすくなります。

親は一番のファンでいる

上達のアドバイスはコーチに任せ、家庭では応援団でいるくらいがちょうどいいバランス。勝っても負けても変わらず見守ってくれる人がいることが、子どもにとって何よりの安心になります。

「過程」をほめると、なぜ伸びるのか──マインドセット研究

この考え方には、心理学の裏づけがあります。スタンフォード大学のキャロル・ドゥエックらの研究では、子どもを「頭の良さ・才能」でほめたグループは、その後難しい課題を避けるようになり、「努力・取り組み方」でほめたグループは難しい課題にも挑戦し続けた、という結果が繰り返し示されています。能力は固定だと感じさせるほめ方は挑戦を萎縮させ、努力で伸びると感じさせるほめ方(成長マインドセット)は挑戦を後押しする──スポーツの声かけにもそのまま当てはまる知見です。

「自分で決めた」がやる気の燃料になる──自己決定理論

動機づけの代表的な理論である自己決定理論(デシ&ライアン)では、人のやる気は「自分で選んでいる感覚(自律性)」「できる感覚(有能感)」「つながりの感覚(関係性)」の3つで支えられるとされます。習い事に当てはめると、①種目やクラブを最後は本人に選ばせる、②本人比の成長を認める、③チームの仲間やコーチとの関係を大切にする──この3つが揃うと、「やらされる練習」が「やりたい練習」に変わっていきます。逆に、ご褒美や罰で動かし続けると、もともとあった「好き」が薄れてしまうことも指摘されています。

試合や練習の「あと」の一言

勝った日も負けた日も、家でかける最初の一言が肝心です。「勝ってよかったね」より「最後までよく走ってたね」。結果は相手や運にも左右されますが、がんばった事実は子ども自身のもの。そこを認めると、次への意欲につながります。

年齢別・声かけのポイント

送迎や応援も「関わり」のうち

毎回の送迎、試合の応援、用具の手入れ。こうした日々のサポートそのものが、「あなたを応援しているよ」というメッセージになります。言葉にしなくても、関わり続ける姿勢が子どもの安心の土台です。

まとめ
声かけに難しいテクニックは要りません。大切なのは「結果より過程を見る」「人と比べない」「まず気持ちに寄り添う」の3つ。上達のアドバイスはコーチに任せ、家庭では“いちばんのファン”でいる。それが、子どものやる気を長く支えます。
参考にした研究・理論
チビスポ編集部
理学療法士の監修のもと、現場とエビデンスの両面から発信しています。

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